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 前回は、燃料の「詰まり問題」のボトルネック (bottleneck:隘路) は「燃焼部」だけでは無く「予熱部」と「燃焼部」の内径を共に大幅拡大する必要が有った事が、偶然が幸いして効率的に見い出された話でした。
 その前回の構造分析の図解の中の「燃焼面(構成要素の➃)」について、説明を補足します。今回は、スチール缶バージョンの実際の燃焼面の写真を貼って置きます。写真の燃焼面を見ると、先端の開口部から奥に大きく抉(エグ)った様に凹(ヘコ)んで居るのは判りますね!
 これは、周辺部は金属に接して熱を奪われるから燃焼が遅れて中心部から先に燃えた結果の様子です。難燃性の粉末炭は周辺部に移動し蓄積して行きユックリと燃焼して厚味を減じながら先端へと押し出されて行きます。
 周辺の金属に接して「奪われた熱」は、金属を伝導して予熱部で燃焼前の燃料を予熱する役割を果たしていると思われます。(「熨法」とは?-17へ続く)

(「熨法」とは?-17へ続く)